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エグゼクティブ向け印象力コンサルティング:なぜあの人はセクハラと無縁なのか?

「ハラスメント」の定義を辞書に求めると、「嫌がらせ。いじめ」といった明快な答えが返ってきます。
近年では、様々な種類のハラスメントが組織内に潜んでいるとされており、その種類は30以上になるとも言われていますが、最も耳馴染みがあるのは、「セクシャルハラスメント」と「パワーハラスメント」の二つでしょうか。

セクシャルハラスメントとは、ご存知のとおり「性的嫌がらせ」のことで、相手を不安にさせたり、不快な思いをさせたりする性的な発言や行動を指します。
一方パワーハラスメントとは、「職場の権力(パワー)を利用した嫌がらせ」のことです。
さて、同じハラスメントでも、この二つには決定的な違いがあります。
パワハラがある程度客観的な尺度をもって定義されるのに対し、セクハラは「受け手の感情」が全てになるという点です。
セクハラは、加害者と被害者の間に横たわる「感情の乖離」から生み出されると言い換えてもいいでしょう。
ですから、例えばあなたが気づかいのつもりで女性の外見を褒めたとしても、相手が「不快」だと受け取ってしまえば、それは「セクハラ」になってしまうのです。

このように整理してみると、セクハラが発生する職場では、普段から適切な「信頼関係」の構築が成されていないと言えそうですね。
また、風通しが悪い職場では、たとえセクハラが常態化していたとしても、なかなか表面には出てきづらいものです。
それゆえ、ひとたび問題が表出すると取り返しのつかない事態にまで発展していることが多く、会社のブランドイメージや経営に多大なる悪影響を及ぼします。
ですから、日ごろより「わが社はセクハラとは無縁」と決めつけたりせず、社員一人ひとりの声に耳を傾け、自らにフィードバックしていく必要があるのです。

組織内のセクハラ対策においては、管理職の正しい理解や具体的な行動が何よりも不可欠となります。
もちろん、組織的な対応手順を構築することも重要でしょう。
そのためには、企業として明確な対策方針を打ち出し、それを行動レベルにまで浸透させなければなりません。
あなたは管理職として、日々の職場環境に正しい目配り・気配りを行うことができていますか?
セクハラと無縁な人、組織には、それなりの根拠があるのです。

セクハラ対策は、企業の成長にとって必須のものです。
そしてそれは、感情論だけで完結するものではありません。
正しい情報を得ることによって、美辞麗句に終わらない「実践できる」方向性を探っていきましょう。
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エグゼクティブ向け印象力コンサルティング:印象力は造作ではない

社会においていろいろな方と接していると、「何となく感じの良い人」、「一緒に働きたくなる魅力を持った人」っていますよね。
明確に長所を定義できなくても、一見した瞬間から良い印象を受ける相手というのは、確かに存在します。
あなた自身は、このような高い「印象力」を身に付けていらっしゃるでしょうか。
そうでない場合、「相手に与えるイメージばかりは持って生まれたものだから、改善のしようがない」と、あきらめてしまってはいないでしょうか。

確かに明確な輪郭を持たせないまま、ぼんやりとした「印象力」をアップさせようと思っても、それはなかなか難しそうですね。
ですが、「この行動をこう改善すれば、相手に与えるイメージが良くなる」という具体的な正解が見えるなら、改善の糸口をつかむことができそうです。

さてあなたは、「メラビアンの法則」についてご存知でしょうか。
これは、アメリカの心理学者である「アルバート・メラビアン」によって提唱されたもので、人が顔を合わせてコミュニケーションを行う際の三要素を、「言語」・「声のトーン:聴覚」・
「身体言語(ボディーランゲージ):視覚」に分類しています。
さらに、この三要素がメッセージに込められた意味・内容の伝達の際に占める割合を、「言葉:7%」・「声のトーンや口調:38 %」・「ボディーランゲージ:55 %」と数値化しているのです。
要は、正確で快適な情報伝達に当たっては、「言語コミュニケーション」より「非言語コミュニケーション」の方がずっと重要なのだということですね。
この法則からも、あなたが相手に与える様々な「印象」が、時には語る内容以上に重要なものだとご理解いただけるでしょう。
そしてこの「印象力」につながる要素は、見た目や声のトーン、話すスピードや身振り手振り…といったように、具体的に細分化することが可能であり、正しい知識さえ身に付けてしまえば、印象力の大幅アップもそう難しいことではないのです。

第一印象で相手に好ましい印象を与えることができたなら、その後のビジネスチャンスは飛躍的に広がります。
そして、意識的に「印象力」を高める訓練を行うことにより、誰もが自然とそのスキルを手に入れることは可能なのです。
「できる/できない」ではなく、「知っているかどうか」です。

精神論ではない、根拠のあるコミュニケーションの手法を学び、相手も自分も心地良いやり取りができるレベルを目指しましょう。
管理職の印象力が磨かれることで、その組織には多大なる好影響がもたらされると断言いたします。

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